朝。少しだけ残ってしまった昨晩のカレーを出汁でのばし、雑炊風にして食べる。
先週、横浜の自宅ちかくのリハビリ病院に、ようやく転院が叶った。
これまで 「よし、いまから見舞いに行くぞ」 と、なんとなく気負っていたのが、買い物がてら 「ちょっとのぞいてこようか…」 といった軽い気分で出かけられるようになり、ゆっくりと掃除や洗濯をする時間の余裕もでき、なによりも患者の回復が順調なこともあって、だいぶ心穏やかに過ごせるようになった。
倒れてから、今日でちょうど五十日になる。
気がつけば、秋もたけなわ。夏の暑さと心労ですっかり細くなっていた胡乱亭の食もまた、順調に回復しつつある。
昼は 〔丸や〕 にて、鮭ハラスの塩焼きで、飯二膳、アラ汁二杯。
夜は自宅で、まぐろの刺身と湯豆腐で、酒を飲む。