昨日は午後から、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを映画化した、「ヘアスプレー」を観てきた。
舞台は1960年代のアメリカ・ボルチモア。オシャレとダンスに夢中な、ちょっと太めの女子高生が主人公。
いつも明るく天真爛漫な彼女が、自分の夢に向かって突き進み、その純粋で前向きな姿が、やがて周りの人々の心をも揺り動かしてゆくというストーリーは、いたってシンプルなもの。だが、出てくるキャラが立ちまくっていて、これが楽しいことこの上ない。
背が低くてデブ、という映画のヒロインの常識を覆した(?)ニッキー・ブロンスキー(オーデションで選ばれた新人!)をはじめ、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンといった芸達者たちが、突き抜けたような怪演で火花を散らし、「シカゴ」にも出演していたクイーン・ラティファも、その堂々たる歌声をたっぷりと聞かせてくれる。
時代背景として、人種差別がストーリーの核になってくるが、それも意外とあっけらかんと描かれており、『いろいろ問題もあったけれど、古き良き、陽気な60年代』のノリが、画面いっぱいにあふれている。
観終った後には、生ビールを飲みながら、ホットドックを頬張りたくなるような、そんな映画。
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今までタオルケット一枚で頑張ってきたのだが、さすがに寒さで目が覚めるようになってきた。ついに観念して、掛け布団を引っ張りだしてくる。
今日は気持ちの良い秋晴れで、夏の間、物いれの中で縮こまっていた布団も、天日に干して一気にふくらんだ。
食欲も旺盛。朝から無性に甘いものが食べたくなり、近所のコンビニへ走って、チョコレートクリームの入ったパンを買ってきて、ムシャムシャ。
特にすることもないが、なんとなく浮いた気分。
穏やかな天候と、昨日観た映画のせいか。