金曜日の夜、仕事が早く終わったので、会社帰りにレイトショーで「アメリカン・ギャングスター」を観る。
いや、面白かった。157分、スクリーンに釘付けになった。観終わって映画館を出て、帰途につく間も興奮冷めやらず、家に着くなりウィスキーを二杯呷って、ようやく落ち着いたほど。
「ゴッドファーザー」「スカーフェイス」「フレンチ・コネクション」「セルピコ」「アンタッチャブル」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」「グッドフェローズ」「トラフィック」…このジャンルの過去の名作群のエッセンスを抽出し、凝縮し、磨き上げた、まさに集大成的な作品。リドリー・スコット監督の最高傑作と言ってもいいと思う。
生と死が隣り合わせの危険な世界で、『成功して敵をつくるか、負けて友をつくるか』、究極の二者択一を迫られる、主演のデンゼル・ワシントンの冷徹な眼差しと、ラッセル・クロウの憂いに満ちた表情がまた、いい。行く道の良し悪しはともかく、ひとつの “覚悟” を胸に秘めて歩む男たちの、なんと凛々しいことよ。
久々の、しびれる映画でした。
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映画とは全く関係ないが、今、MacBook Air のCMで流れている曲がイイ。
yael naim (ヤエル・ナイム)の 「new soul」 という曲だそうだ。
聞いていると、ほんわかと楽しい気分になってくる。