昨日、〔ポンパドウル〕 で買ってきたものは “サンドイッチ” ではなく “カスクート” と呼ぶのだそうな。
“カスクート” とは、なんじゃらほい、と思って調べてみると、
『バゲットを使ったサンドイッチ』
のことだという。本来の意味は 『軽食』 を指すらしいが、ま、サンドイッチには違いないわけだ。ナルホド、と納得しかけたのだが、そもそも “バゲット” が何を指すのか、よく解っていない。よく耳にするけれど、“フランスパン” とは違うのだろうか。
ついでに調べてみると、“フランスパン” は、パリ発祥のパンの総称で、形や大きさによって “バタール”“パリジャン” などと呼び名が変わるらしく “バゲット” も、その呼び名のひとつ。日本で言うところの “そうめん”“ひやむぎ”“うどん”“きしめん” の違いと同じようなものだろうか。
で、その “バゲット” の定義は、以下のとおり。
『重さが350グラム程度、長さが70~80センチ、クープは5~8本』
クープ?
『成形後、焼く前にパン生地の表面に入れる切り込みのこと』
ああ、あれね。でもなんで切り込みなんか入れるの?
『パンを均等に焼き上げるため』
だそうだ。へえ、ただ見栄えをよくするためじゃなくって、ちゃんと意味があるんだね。
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朝飯前のフランスパン講座、お役にたちましたでしょうか。
そんなこと知ってるよという人も、知らなかった人も、知らなかったけど知ってるような気になっていた人も、今夜はひとつ、酒の席でこんな話、披露してみてはいかが?