実家で飲む。
正月だから、そんなものかもしれないが、おせちに刺身に煮物に焼き物、赤飯、さらに鍋の用意がしてあって、こちらから御年賀として持って行ったケーキまである。
父と母と、胡乱亭とミセス、四人しかいないのだ。当然、食べ切れるはずもなく、鍋は中止にして、買ってあった具材一式、丸々持ち帰るハメになる。
胃袋に入れてゆくか、保冷バックに入れてゆくかの違いだから、それはまあいいのだが、それにしても、なんという贅沢、なんという幸せ、と思わずにはいられない。
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しみじみと正月気分を噛みしめていたら、駅のコンビニにはもう、〔恵方巻き〕 のポスターが貼ってあるではないか。
この調子じゃ、もういくつ寝ると、次の正月が来ちゃいそうだ。