ヒット曲ならいくつか 「耳にしたことは、ある」 といった程度で、映画になったと聞いても当初さほど興味を覚えなかった 〔ボヘミアン・ラプソディ〕 だが、予想以上に観客を動員して、しかも評判は上々、クイーンというバンドを知らない人でも十分楽しめるというので、俄かに観たくなって、昨夜、観てきた。
名もない若者が栄光への階段を駆け上がり、転げ落ち、また復活するまでを、耳になじんだあの曲この曲の誕生秘話的なエピソードを織り込みつつ、駆け足で描く。言ってみればクイーンの 『入門編』 だ。
確かに、クイーンを知らぬ人に 「クイーンとは、こんなバンドだよ」 ということを上手に伝えてはいるが、逆に、コアなファンにとっては、ちともの足りないのではなかろうかというような、いらぬ心配もしてしまった。
メイク技術の向上もあって、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックはよく似ていたが、個人的にはブライアン・メイを演じたグウィリム・リーの “素” の雰囲気が良かった。
フレディの性的志向というのが大きなテーマとなっていて、これが、いま、この映画が撮られた理由のひとつに挙げられるのではないかと思う。
1970年代から80年代半ばにかけて活躍したクイーンというバンドの中に、現在の我々が社会問題として直面しているテーマがすでに内在していた、と見ることもできそうだが、その手のメッセージを読み解いて語るには、僕はクイーンのことを知らな過ぎる。ボロが出る前にこの辺で切り上げておこう。
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二日酔いから始まった一週間だった。
先週の日曜日、友人の M ちゃんと A くんが我が家へ遊びに来てくれて、だいぶ飲んでしまい、月曜日は朝から調子が出ず、なんとなく波に乗り切れないまま一週間やり過ごし、どうにか週末を迎える。幸い今週はあまり仕事が忙しくなかったので、助かった。
M ちゃんと A くんは昨年も来てくれたのだが、そのとき二人は付き合い始めてまだ一週間目という初々しいカップルだった。それから一年半、順調に愛を育んで、ついに来春 「籍を入れることにしました」 というめでたい報告があったものだから、つい、嬉しくなっちゃってね。