梅雨冷えの日が続いたと思ったら、今日はいきなり蒸し暑くなる。
ここ数年、七月の三連休は長野県東御市で友人が経営するブドウ畑へ農作業の手伝いに行っていたのだが、今年は向こうも雨続きで、生育がだいぶ遅れているとのこと。自然相手のことだから多少の天候リスクは織り込み済みだろうが、とはいえ近ごろの異常気象は、農業を営む人々にとって気が気ではないに違いない。
せっかく来てもらっても、まだやることがないと言うので、今日のところは一旦延期し、できる作業が発生した時に改めて行くことにする。
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予定が無くなってしまったので映画にでも行こうと思ったのだが、新作で心惹かれるものがなく、結局 〔午前十時の映画祭〕 で再上映されている 〔ブルース・ブラザース〕 を観る。
ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、キャブ・キャロウェイら、どうやって集めたのかと思うような超一流のミュージシャンばかりをずらりと揃えて一曲ずつ披露させ、その合間をナンセンスなギャグと派手なアクションで埋め尽くす。何も考えずにスカッと楽しく、梅雨どきの鬱々とした気分を吹き飛ばすのにピッタリの映画だ。
103台もの車を投入し、ひたすら “ブッ壊す” 楽しさを追求したカーチェイスシーンは、馬鹿馬鹿しさすら漂うけれど、そこに映っている車や建物が皆ホンモノだから、やはり迫力が違う。スクリーンで観ると尚更そのすごさがわかる。僕などは、近ごろの CG 頼みの奇抜なアクションよりも、多少古めかしくともこういうカーチェイスの方が、観ていてワクワクする。
終わって、ハンバーガーを食べ、夏のバーゲンセールでにぎわうショッピングモールをぐるっと見てまわり、何も買わずに帰ってくる。