『時間』 にまつわる小難しい理論を基に語られるそのストーリーは、深遠な哲学のようであり、壮大なハッタリのようでもある。
正直に言うと、解ったような解らないような、僕の理解が及ばぬところも多くあったのだが、斬新な映像と派手なアクションで見た目には面白く、二時間半、全く飽きなかった。
終わって、近くのラーメン屋に入り、もういちど内容を思い返し、咀嚼してみる。
「時を逆のぼり、未来に起こり得る世界存亡の危機を回避せよ」 という使命を与えられた主人公が、人類滅亡を目論む悪人と対決するという、SF仕立てのサスペンスアクション大作・・・
あらすじを書き出せば、そういうことになる。
やってることは、お子様向けのヒーローものレベルのお話に過ぎないのだが、それを 「よくぞここまで・・・」 高尚難解に仕立て上げたものだと、生ビールを飲みながら、改めて感心するのであった。